写真に写っていた街はもっとギラギラしていた 掻き立てられる筈の闘争心は行き場を無くした 何故、虚しい? 行き交う足音も 嗚呼、無機質(むきしつ)だ あれは抱いた約束の歌 拭っても涙が溢れた歌 街を彷徨い 力は尽きて 人ゴミに埋れて歌はゴミになった 本心(ほんしん)を話せば 皆 同じゲラゲラ笑った それでも僕だけは僕を信じていたんだ 何故、虚しい? 子供の笑う声も 嗚呼、無機質だ あれは描いた空白(くうはく)の夢  むやみやたらに塗(ぬ)り潰(つぶ)されていく 逸(はぐ)れた蟻(あり)でも見るように  摩天楼(まてんろう)は僕を静かに見下ろした あれは抱いた約束の歌 拭っても涙が溢れた歌 街を彷徨い 力は尽きて 人ゴミに埋れた約束 あれは描いた空白の夢 むやみやたらに塗り潰されていく 逸れた蟻でも見るように 摩天楼は僕を静かに見下ろした