二つの穴の奥のずっとずっと奥の 決して届かない奥で いつだって邪魔する 一杯飲み込んで なおも飲み込んで 噛み砕かれないまま 吐き出されてゆく あたしの中蠢く 無数の音が虫のように かき乱し追い詰める 旋律は已まぬ耳鳴り ひと時の静寂を 求めど無下にされ 探れども訪ねども 知れるは無為なり 歪む誠は哀れ 愛をむさぼるも哀れ 勝機は濁り魔道 旋律は已まぬ耳鳴り