迷い込んだ森の奥で ひそかな鈴の音を聴いた 導かれるまま進んで たどり着いた夜の宴 赤い衣装に身を包み ゆるやかに踊る少女と 燃え滾る炎の色に 心奪われても佇む 指先は風をつかんで 美しい円を描いて 揺れる髪飾りかすかに 音をたてながら煌く 記憶を揺さぶる歌声 いのちの喜びを歌う 生まれる前に聴いていた まどろみ誘う子守唄 目覚めた朝霧の森に かすかに聴こえる歌声 木々のざわめきと重なり 透明な風に変わった 泡沫の夢の続きに いつかまた出会えるように 懐かしく不思議なうたを 空に向かって口ずさむ