『白虎』 平沢进 susumu hirasawa-2006-<白虎野> 09. ◆◆◆ ◆◆ ◆ 西(にし)の海へ 阳(ひ)が沈(しす)むころ 老(お)いた汽笛(きてき)に目を覚(さ)ます魔人(まじん) 无知に绝(た)えた白い虎(とら)を抱き 二度(にど)と咲(さ)かぬ野辺(のべ)を焼き払(はら)う 駆けよ不浄(ふじょう)の地を蹴(け)り  胸になお白き虎(とら)よ 今一度来て  无知の原(はら)の人に示(しめ)せかの地を ◆◆◆ ◆◆ ◆ 过ぎて悔やむ人の常揶揄(つねやゆ)し 「无駄(むた)」と夜に梦绝(ゆめた)やす魔人(まじん) 駆けよ不浄(ふじょう)の地を蹴(け)り  胸になお白き虎(とら)よ 今一度来て 无知の原(はら)の人に示(しめ)せかの地を ~END~