たとえ私を今 だれが呼んでみても もう归らない ただひとつだけの爱に生命をさゝげた あのマリモのように 湖に祈る アイヌ コタンに雾が流れて 湖深く谁を待つ 今一度 水辺にたてば 短い日々が この胸に浮かぶ ああこの恋 许されぬなら 何故に神は 私达あわせた いつわりのない 爱なのに 闇にながれる マリモのうたは 悲しい恋の乙女の叫び せめてこの世の忘れがたみに さびしく咲いた 黑百合の花よ ああこの恋 许されぬなら 何故に神は 私达あわせた いつわりのない 爱なのに たとえ私を今 だれが呼んでみても もう归らない ただひとつだけの爱に生命をさゝげた あのマリモのように 湖に祈る