夕暮れの浜辺に 月が兩手をひろげて 紫の云が遠く 走り過ぎてゆく やわらかい風が吹いて 波は靜かにうたってる やっとここに歸って來たの となりには あなたがいる もう何も辛いことはない 水の影が 想い出のように搖れてる もう何も辛いことはない 信じたいものはいつも とても遠くてみえなかった 消えてしまった時の中で あなたを探していた もう何も辛いことはない なつかしい聲が 胸の奧に響いてる もう何も辛いことはない もう何も もう何も 終了