大橋トリオ - Blues in June 寂れた路地の古い時計は 終わりのない時を刻んで むらさき色の煙は この街を焦がしてゆく 疲れすぎた靴を踏んで 夜明けに足跡のこす ため息代わりにひとり ブルースを口ずさむ ああもう一度 聴かせておくれよここで 崩れたぼくの胸に 微笑みと愛をくれないか くたびれた古いジャケットに ひそむはあの頃の夢 霧にまみれた記憶が 今でも耳に残る 満月の夜汽車に乗って 赤いランプに火を灯して 静かな眠りに就けば ブルースが聴こえてくる ああもう一度 聴かせておくれよここで 崩れたぼくの胸に 微笑みと愛をくれないか