[00:24.81]君の沈んだプールへ 男たちが飛び込んだ [00:30.63]でも君はここにいる [00:36.68]羊飼いが手を上げる たかが知れた痛みのなか [00:42.52]笑みを泄らす君はもう [00:47.09]ながくはもたないと思った [00:54.43]とっさに“帰ろう”って手を引いた [01:15.90]管制塔 默り込む 机内の酸素は薄れる [01:21.63]かつて嫌った夕焼け [01:27.69]燃える客室のなかで 嘘をつけない体で [01:33.58]ふたり こころに決めた [01:38.17]炎はいまに呑み込もうとしてる [01:49.85]来ない迎え 待った [01:57.74]‘もしもし [01:59.60]パパだよ、ママだよ [02:02.95]今頃は家に着いたかな [02:09.55]ごめんね、許して、許して [02:14.79]僕らまだ子供だったんだ’ [02:21.52]いいよ、いいよ、知っていたよ [02:27.76]目隐しをして産まれてきたんだよね [02:56.28]君はいま次の夢を見ようとしている [03:07.83]瞳孔を開いて [03:15.81]光の庭は果実で溢れ [03:21.64]朝 眩しいホース [03:27.72]株価は暴落 [03:30.88]とある日のニューヨークで [03:36.03]腹を抱えて 笑う 笑う [03:42.28]塩の柱は僕らの前にもうひとつもないよ [04:10.80]歯車が悲鳴を上げるのを僕は聞いた [04:13.82]そこはとても寂しい国 [04:16.39]経済は脆くも崩れた [04:19.00]粉々に割れたクレジットカード 水浸しの小切手 [04:22.75]我らが愛すべき愚かな王様の [04:25.87]国を举げてもてあます休日 [04:28.69]アルコールの海に漕ぎだして [04:31.23]遭難したことを決して認めようとしない [04:34.78]帆が折れて船が沈んでしまっても [04:37.22]君はまだ信じられない 僕を失ったことに [04:41.57]僕はまだ信じられない 君を失ったことに [04:46.78]巡り巡って地球を一周したようだ [04:49.57]すでに方位磁针に针はないけれど [04:52.38]城壁の向こうの取り繕った朝食の気配だってもうここにはない [04:58.27]僕の誰にも知られたくなかった君の犯罪者のような目 [05:02.42]守り拔こうとしたものは指の隙間から [05:05.14]最後の最後でこぼれ落ちていってしまった [05:10.65]それはいつでも滑走路から [05:12.33]離れられずに 今もまだ燃え続けている [05:18.80]でも どうか諦めないで [05:21.02]だって 僕たちはまだこの世界に生まれてはいない [05:25.89]荒れ放題の庭で全部の催しは終わっていない [05:31.21]永久に続く寝息のような 優しい象の背中 [05:36.92]美しいものは巧妙にカモフラージュされている [05:40.44]かけられた巨大な布 [05:42.56]大掛かりな手品が始まる [05:45.21]僕はただ君の笑顔が好きなひとりの愚かな人間だった [05:50.28]君のよろこぶ姿が見たかったんだ [05:52.89]トイレの床に出現する甘いチアノーゼが [05:57.30]僕たちの足跡をたどって瞬く間に地球を覆い尽くしていく [06:03.91]僕たちはまだこの世界に産まれてはいない [08:00.69]受けとめて、君 [08:05.61]みて [08:08.10]晴れた [08:08.87]空から降ってくる [08:14.48]みて [08:16.93]晴れた [08:17.76]空から降ってくる