まっ赤な消防自動車が 炎の夜空を駆け抜けた 窓から首出す君の瞳が 他人の不幸にきらめいた 19の微笑はあどけなく 心は顔よりませている だから君が欲しい 君が欲しいよ 心でもなく 身体でもなく 君の一生を ぼくのものにしたい 好きだと言葉に切り取れば そこから始まる嘘絵巻 それでも女は待つんだろう 自分を上手に酔わす嘘 少女が女に変わるなら 見届けてみたい気もするよ だから君が欲しい 君が欲しいよ 心でもなく 身体でもなく 君の一生を ぼくのものにしたい 化粧をしている君の肩 まつ毛のカールが弧を描く 孔雀の気分で飾り立て 鏡の自分に恋してる ねぇ君油断をしていると 涙が歪んだ線ひくよ だから君が欲しい 君が欲しいよ 心でもなく 身体でもなく 君の一生を ぼくのものにしたい 明日は明日で気が変わり 独りで生きたくなるぼくも どちらが死ぬまでつきあえる 相手を欲しがる今日なのさ ささやく言葉もいらないよ 未来をくれればそれでいい だから君が欲しい 君が欲しいよ 心でもなく 身体でもなく 君の一生を ぼくのものにしたい