闇の中で独り  指先を辿れば 仄かさを讃えた  月光を求める 虚しさを残した  争いの欠片は 還れない道筋に消えゆ この軀に宿る生命よ  どうぞ無垢のまま 願わくば そう あの陽のように  この罪を憐れんで あの輝いた安らいだ憶いは何処? 時は無情にも私を置き去りにして 聲さえも聴こえぬほど  静寂に 離れてく 戻る事も 進む事も 出来ないままに 此処に沈む 淋しさは涙は  私に微笑んで もどかしい記憶を  呼び覚まし 苛む 迸る無念が  とめどなく溢れて 足跡は 無空に 漂う 噫 何故人は儚さを背負い 噫 何故人は幾度も嘆く 終わりの無い痛みよ 幽かに芽吹く息吹よ  風に揺蕩うなら 偽りの無い来世に  枯れぬまま 花開け あの輝いた安らいだ憶いは何処? 時は無情にも私を置き去りにして 聲さえも聴こえぬほど  静寂に離れてく 唯哀しみは憎しみは募り積もれど 明日は限りなく眩しさを照らし続けて この胸に突き刺さるの 抉るように裂けるように 戻る事も 進む事も 出来ないままに 此処に沈む