[02:01.28 「山は山さえ大昔は不可侵。 鬼が居たそうで、道なき道です」 「たくさん考えてそれ?」 「鬼退治は小川から 流れ流れてく桃からね」 「桃なんかが? 君の話は、可愛すぎて嘘みたい。 それのまたいいのかな。昔話は」 「ねぇ、体中があふれ出て、 身から錆が出てる」 「まだ分かんないな。 その山の場所も、名前さえ」 [04:57.01 [05:03.39 [05:07.39 [05:12.14 「夢から現実へ ふわり変わる変わる」 「って思いがちだね」 「違うの?」 「《ふわり》じゃない。 《うーらりらぺた》かな」 「聞こえない。《ふわふわ》?」 「《うーらりらぺた》だね」 「呪文みたい!かわいい」 「穴があいて不安。 ねぇこれは寂しいの?」 「穴があいた不安? 経験ないなぁ…」 「体中がまるで 吹っ飛んでいくようなことある?」 「一度だってないね」 「吸い込まれそうな経験ある?」 「君の彼氏は 飾りすぎて無駄じゃない?」 「それもまたいいのかな。 吸い込まれるみたい」 「ねぇ、体中がアルコールって感じ?」 「わかりやすい」 「それはどんな酒になんの?」 「うんと高いのかな」