夜(よる)の月(つき)抉(えぐ)り出(だ)し 舐(な)めた指(ゆび)甘(あま)く 憧憬(どうけい)胸(むね)打(う)ち 永久(とわ)を求(もと)む この部屋(へや)では退屈(たいくつ)だし 恐(おそ)れはない今(いま) 紅(あか)く揺(ゆ)れ零(こぼ)れる 蜜(みつ)掬(すく)う 不変(ふへん)の破片(はへん) 禁忌(きんき)の扉(とびら)の 鍵(キー) 奥(おく)に流(なが)し 手(て)を振(ふ)って再見(Goodbye) 仰向(あおむ)けで見(み)る 嗚呼(ああ) 無形(むけい)の夜(よる) うつ伏(ふ)せで聞(き)く 空蝉(うつせみ)の声(こえ) あなたはいつだって 遠(とお)くが好(す)きでしょ 私(わたし)はいつだって 同期(シンクロ)してたいの 瞳(ひとみ)が澄(す)み切(き)って 映(うつ)す地上(ちじょう)の青(あお) この世界(せかい)見切(みき)って 歴史(れきし)断(た)ち切(き)り 深(ふか)みへと 月(つき)の模型(もけい)転(ころ)がし 絡(から)まる意図(いと)の罪(つみ) 背徳(はいとく) 舌(した)で嘗(な)め 笑(え)み浮(う)かぶ 運命(つき)の行方(ゆくえ) 恐怖(きょうふ)でも ほどくわ罪(つみ)の糸(いと) 永(なが)く続(つづ)く流刑(るけい) 月(つき) 巣食(すく)う あなたは見栄(みえ)切(き)って 「平気(へいき)」っていうでしょ 私(わたし)はいつだって 薬(くすり)でいたいの 歴史(れきし)はいつだって 組(く)み換(か)えゆくもの 規則(モラル)のその先(さき) それら作(つく)るのよ 昼(ひる)の月(つき)搾(しぼ)り出(だ)し 舐(な)めた指(ゆび)甘(あま)く 憧憬(どうけい)胸(むね)打(う)ち 永久(とわ)を求(もと)む あの部屋(へや)では窮屈(きゅうくつ)ねと 決(き)めた日々(ひび)遠(とお)く 其処(そこ)に見(み)える笑顔(えがお) 凛(りん)と救(すく)う