空の茜 空の蒼 [00:28.67 回(まわ)り道(みち)して 迷子(まいご)の日(ひ)は 顏上(かおあ)げると 夕暮(ゆうぐ)れ 放課後(ほうかご)の鉄棒(てつぼう) 逆(さか)さの町(まち) いつでも優(やさ)しい笑(わら)い声(ごえ) そばにある そんな日(ひ)はあたりまえに過(す)ぎて かすかな胸(むね)のくすみは 火(ひ)を消(け)した アルコールランプの匂(にお)い [03:08.05 君(きみ)を責(せ)めたりしないよ 走(はし)り続(つづ)ける風(かぜ)のように もっと輝(かがや)いていて プレパラートに 挟(はさ)んだ夢(ゆめ) 目(め)を閉(と)じれば 瑠璃色(るりいろ) いつだって足(た)りない 二人(ふたり)の時間(とき) 靜(しず)かにすり拔(ぬ)けてゆく日々(ひび) 見送(みおく)って 空(から)っぽのシャーレに蓋(ふた)をした 曇(くも)った理科教室(りかきょうしつ)の ガラス窓(まど) 青空(あおぞら)が歪(ゆが)んで見(み)えた 君(きみ)を遠(とお)くで見(み)てるよ 走(はし)り続(つづ)ける風(かぜ)に吹(ふ)かれ 歩(ある)いてるよ ずっとこのまま 回(まわ)り道(みち)して ずっとこのまま 迷子(まいご)のまま ずっとこのまま 光(ひか)る風(かぜ)に追(お)い越(こ)されながら 歩(ある)くよ このまま 終わり···