[00:00.000] 作曲 : 宮沢和史 [00:01.000] 作词 : 宮沢和史 [00:17.28]毎日毎日、君に手紙を書いているんだけど、 [00:21.32]なぜか出せないままでいる。 [00:24.17]なにかと世の中、回るのが早くて、 [00:27.18]昨日書いたものが、今朝にはもう白けて映るんだ。 [00:31.05]急いで君に伝えたいことがあるわけじゃないし、 [00:34.32]君が元気なのを僕は知っている。 [00:38.17]ただ、こうして便箋にペンを泳がせ、 [00:41.53]行間でお茶を入れては、日々の生活の隙間を埋めている。 [00:47.69]生きているから時間が過ぎていくのか、 [00:50.08]時間をつぶすために生きているのか、 [00:52.71]時々それが判らなくなる。 [00:54.72] [00:59.12]たまぁに、人の顔が動物に見える時はないかい? [01:03.04]先日、飲み屋の客全てが、いろんな動物に見えてきたんだ。 [01:07.51]そこはもう、鳥獣戯画の宴のよう。 [01:10.95]気味が悪くて、すぐ部屋に帰ったんだけど、 [01:14.23]鏡に写る自分の顔を見て、やけにフケてきたなぁって思ったよ。 [01:19.14]猜疑心と達観の間で、妙な顔色をしている。 [01:23.67]人を傷つけた分だけ心が濁っていくのが、よく判るんだ。 [01:28.73]ところで、嘘をついた時ほど寝つけない夜はないけど、 [01:33.12]眠れない夜こそ自分に素直になれるっていうのも、おかしな話だよね。 [01:39.05]Now I'm just standing here Winds rage upon me [01:44.06]Though I'm the only one I go on singing new songs [01:49.16]Now I'm just standing here Winds rage upon me [01:54.20]Though I'm the only one I go on singing new songs [02:00.95]近頃、自分の周りでも世間でも、嫌なニュースばかりが飛び込んでくるよ。 [02:06.53]そんな時は、柳の木の下で、まるで、みの虫のようにじっと待つしかないんだ。 [02:12.36]風が止むのを待つのは、すごく長く感じるけど、 [02:16.18]別に何も失うものはないし、 [02:18.17]鼻クソほじってたって地球は回ってるよ。 [02:21.76]それにしても、お気楽な音楽が蔓延してて、まるで公害のようだね。 [02:27.61]この巨大な渦の中心にいるのは、いったい誰なんだろう。 [02:31.59]きっと、誰もいやしないよ。 [02:34.08]今は風が止むのを待った方がいい。 [02:36.99]その間に僕らはナイフを研いでおくべきだ。 [02:41.61]本当は、君も僕も人前に立つべき人間じゃないのかもしれない。 [02:47.12]きっと、僕らの夢を完璧に為し遂げてくれるシンガーが出てきたら、 [02:51.28]僕はギターとマイクを置いて、そいつの歌に夢中になってるかもしれない。 [02:55.14]僕はただ、音楽を愛していたいだけだ。 [02:59.21]ロックンロールに、こめかみを撃ち貫かれたいだけなんだ。 [03:05.10]Now I'm just standing here Winds rage upon me [03:10.16]Though I'm the only one I go on singing new songs [03:15.23]Now I'm just standing here Winds rage upon me [03:20.26]Though I'm the only one I go on singing new songs [03:25.32]Now I'm just standing here Winds rage upon me [03:30.37]Though I'm the only one I go on singing new songs [03:35.44]Now I'm just standing here Winds rage upon me [03:40.49]Though I'm the only one I go on singing new songs [03:47.86] [04:31.00]人々はもう、ロックンロールなんて必要としていないのかもしれない。 [04:36.66]だけど、ロックンロールは決して死ぬことはない。 [04:40.54]僕は、そう思いながら生きている。 [04:43.95]誰かが僕を愛してくれるなら、 [04:46.21]その全ての人を道づれにしたいと思ってるんだ。 [04:50.90]ロックンロールの限り無き、うねりの中へ。 [04:54.96]君も一緒に行かないかい? [04:56.90] [04:58.71]今度、電話でもするよ。