[00:17.60]むかしむかしあるところに [00:20.78]悪逆非道の王国の [00:24.14]頂点に君臨するは [00:27.57]齢十四の王女様 [00:31.03]絢爛豪華な調度品 [00:34.46]顔のよく似た召使 [00:38.09]愛馬の名前はジョセフィーヌ [00:41.29]全てが全て彼女のもの [00:44.03] [00:44.73]お金が足りなくなったなら [00:48.10]愚民どもから搾りとれ [00:51.80]私に逆らう者たちは [00:55.01]粛清してしまえ [00:58.12] [00:58.82]「さあ、ひざまずきなさい!」 [01:01.22] [01:02.22]悪の華 可憐に咲く [01:05.30]鮮やかな彩りで [01:08.72]周りの哀れな雑草は [01:11.88]嗚呼 養分となり朽ちていく [01:14.91] [01:15.61]暴君王女が恋するは [01:19.08]海の向こうの青い人 [01:22.43]だけども彼は隣国の [01:25.94]緑の女にひとめぼれ [01:29.42]嫉妬に狂った王女様 [01:32.80]ある日大臣を呼び出して [01:36.22]静かな声で言いました [01:39.61]「緑の国を滅ぼしなさい」 [01:42.31] [01:43.01]幾多の家が焼き払われ [01:46.44]幾多の命が消えていく [01:49.89]苦しむ人々の嘆きは [01:53.31]王女には届かない [01:56.53] [01:57.23]「あら、おやつの時間だわ」 [01:59.47] [02:00.47]悪の華 可憐に咲く [02:03.66]狂おしい彩りで [02:07.03]とても美しい花なのに [02:10.04]嗚呼 棘が多すぎて触れない [02:15.63] [02:18.94] [02:20.94]悪の王女を倒すべく [02:24.32]ついに人々は立ち上がる [02:27.58]烏合の彼らを率いるは [02:31.02]赤き鎧の女剣士 [02:34.45]つもりにつもったその怒り [02:37.93]国全体を包み込んだ [02:41.31]長年の戦で疲れた [02:44.72]兵士たちなど敵ではない [02:47.45] [02:48.15]ついに王宮は囲まれて [02:51.55]家臣たちも逃げ出した [02:55.15]可愛く可憐な王女様 [02:58.48]ついに捕らえられた [03:01.63] [03:02.33]「この 無礼者!」 [03:04.56] [03:05.56]悪の華 可憐に咲く [03:08.72]悲しげな彩りで [03:12.19]彼女のための楽園は [03:15.16]嗚呼 もろくもはかなく崩れてく [03:18.31] [03:19.01]むかしむかしあるところに [03:22.53]悪逆非道の王国の [03:25.90]頂点に君臨してた [03:29.29]齢十四の王女様 [03:32.80]処刑の時間は午後三時 [03:36.25]教会の鐘が鳴る時間 [03:39.62]王女と呼ばれたその人は [03:43.02]一人牢屋で何を思う [03:45.77] [03:46.47]ついにその時はやってきて [03:49.94]終わりを告げる鐘が鳴る [03:53.46]民衆などには目もくれず [03:56.75]-彼女-はこういった [03:59.89] [04:00.59]「あら、おやつの時間だわ」 [04:02.78] [04:05.37]悪の華 可憐に散る [04:08.72]鮮やかな彩りで [04:12.18]のちの人々はこう語る [04:15.19]嗚呼 彼女は正に悪