波瀾(なみ)揺らぐ島は 命運(とき)をかえていく 日溜まりの野草(はな)は消え 光線(ひすじ)は逝く 瞬きひとつのあわい民人(たびびと)は この土にめぐりあい夢を追う 人は時間を幼子のように 腕(かいな)に育ててゆく 遠いふるさとを胸のやさしさに 立ち枯れた時めきを取り戻す Ah…… Wu…… 人は時間を幼子のように 腕(かいな)に戻りついて 風のさまよいも雨のざわめきも いつかやわらかにそそぎ込むまで