あなたよりも 私はこの恋に夢中だと はじめから そう思っていました ふたり出会ってから 一年が過ぎた日曜日 あなたはそっと 別れを切り出しました 曖昧な言葉が 胸を締め付ける もう終わりが来たのね かしこまったように近づいて 遠ざかる長い影 おかしなほど あっけないのね あなたのこと 忘れてしまう日も 来るのかしら いつか別の人と恋に落ちるのでしょうか 予定のない あなたのいない日曜日 髪をとかして街に出かけてみよう 空は晴れて 穏やかに流れる風が スカートの裾を軽く揺らすの ふたりが好きだった 甘く切ないメロディーが どこからか聞こえてきて 泣き出しそうな 気持ちのままで ふと見上げた うろこ雲 は夕暮れに 滲んでゆく あなたのこと 忘れてしまう日も 来るのかしら いつか別の人と恋に落ちるのでしょうか あなたの笑顔と しぐさと優しい声が 好きだった もう二度と会わないよ