[00:03.55]部屋明かりを反射した [00:05.28]ガラス窓には、 [00:07.10]とらえようのない [00:08.29]薄暗い影を残す自分と、 [00:11.29]街あかりが [00:12.58]妙にちぐはぐに、 [00:14.43]それでも、 [00:15.40]ようやく調和の中で [00:17.42]保たれていた [00:21.99]灰皿が、 [00:23.24]もう一週間以上も [00:25.80]このまま吸殻をため、 [00:29.15]汚れていた [00:31.14]ペシャンコにつぶれた、 [00:32.77]錆びた空き缶を [00:34.80]拳に拾い上げるかのように [00:38.35]彼は物思い、 [00:40.80]すべてのものとつながると、 [00:43.09]彼はまた何ものともつながらない [00:47.34]孤独の中を歩いた [00:52.93]振り返ることも [00:55.49]できないんだ [01:21.84]いったい人はどんな時、 [01:26.52]幸せを感じるのだろう [01:29.38]誰もが [01:31.52]幸せを願って生きるとき、 [01:34.80]彼は自分の存在の [01:39.10]はかなさに嘆く [01:43.78]雑踏の中に [01:45.70]君が消えていってしまったという時、 [01:50.40]僕は無性に悲しかった [01:53.39]わかり合うには [01:55.52]まだ力が足りないことを [01:59.79]まだどうしようもなく [02:04.95]ひとりぼっちであったと [02:08.59]僕には出来なかった [02:11.11]孤独を捨て去ることも [02:15.57]人を愛しきることも [02:19.87]人は何を求めるのだろう [02:22.98]分け合うことも出来ず、 [02:26.31]失うことばかりで [02:29.70]何かして [02:32.83]あげられれば、 [02:34.15]という身勝手な解釈に [02:38.30]すれ違い、 [02:40.53]はかなさに [02:42.74]嘆くばかりだった [02:45.63]波の上を歩く [02:48.34]硬い波の上を [02:51.96]踏みつぶすように [02:54.71]傷つけあうと、 [02:57.35]少しだけ [02:59.89]動くという感触を感じた [03:03.27]君が幸せを感じるとき、 [03:08.90]時はどんな風に流れるのだろう [03:15.73]安らかに時を流そう [03:19.85]僕が生きているということを、 [03:24.48]とどめておけるために流れる時を [03:28.86]誰にわかって貰えることだというのだ、 [03:32.26]ちっぽけな [03:34.37]この存在というものが [03:37.45]街灯が凍り付く夜、 [03:41.85]風に舞い上がる枯れ葉に、 [03:46.47]僕は同じ匂いを嗅ぐ [03:51.72]きっと [03:54.47]君に求めるべきものじゃなかったんだ [04:00.59]僕が一人間に [04:06.03]なるとしても [04:08.69]もう悲しい顔でいるのはよそう [04:13.16]地下のベッドに [04:15.54]潜り込んで、 [04:17.37]君とギグを楽しめるなら、 [04:22.85]次の日なんて [04:25.47]気にしない [04:27.89]笑って、 [04:30.32]騒いで、 [04:32.49]今夜アルコール漬けの脳味噌から、 [04:39.50]ほんの少しだけでも [04:42.43]冗談が生まれるように [04:48.16]祈りを捧げる [04:51.02]もういいんだ、 [04:51.90]というまで [04:54.13]この世の呪いの中で、 [04:59.06]あがき、 [05:01.24]拳を振り回してみる [05:06.02]自分の弱さというものに向かって [05:12.63]そしたら [05:15.03]きっと [05:17.94]やがて時が安らかに [05:24.55]流れはじめることも [05:27.80]あるだろうと [05:30.45]君の心安らかな [05:36.09]この夜のために [05:39.56]ほんのすこしだけでも [05:42.98]時間があれば [05:46.36]泣けるかも [05:48.98]しれないって [05:52.53]思うのに、 [05:55.20]いまだ [05:58.15]風に舞い上がる [06:02.28]枯れ葉のように [06:03.82]