何か言おうと 思っても 女房にゃ何だか 言えません そこでついつい 嘘を言う 「なんです あなた」 「いや別に 僕は その あの」 パピプペ パピプペ パピプペポ うちの女房にゃ 髭がある 朝の出がけの 挨拶も 格子を開けての 只今も なんだかビクビク 気がひける 「なんです あなた」 「いや別に 僕は その あの」 パピプペ パピプペ パピプペポ うちの女房にゃ 髭がある 姿やさしく 美しく どこがこわいか わからない ここかあそこか わからない 「なんです あなた」 「いや別に 僕は その あの」 パピプペ パピプペ パピプペポ うちの女房にゃ 髭がある 地震 雷 火事 親父 そいつは昔の ことですよ 今じゃ女房が 苦手だね 「なんです あなた」 「いや別に 僕は その あの」 パピプペ パピプペ パピプペポ うちの女房にゃ 髭がある