[00:23.02]題名もない 脈絡なんてない [00:30.58]書き留めた文字たちを [00:35.59]引き出しの奥の [00:38.99]目の届かない場所に隠しておくね [00:46.73] [00:47.34]いつか 僕が消えたあと [00:52.00]暗く深い夜の終わりに ひらけるように [01:02.17] [01:04.61]例えば 冬を渡る鳥の影や [01:11.12]春に芽吹いた青い花のこと [01:17.41]うつむいたその瞳に 映せば [01:24.20]ほら 少しは前を向けるだろう [01:30.28]とりとめのない思い出話を [01:36.63]ともに歩むはずだった明日を [01:43.04]綴るよ その孤独も ふっと [01:49.73]やわらぐような 最後の手紙を [01:59.04] [02:11.80]後悔はない? [02:14.91]いやそんな強くはない [02:19.36]隠せないよ 寂しさ [02:23.02] [02:24.28]出来ることなら [02:27.32]そばで見ていたい [02:31.98]これから先も ずっと [02:35.71] [02:36.27]いつか 君が迷っても [02:41.12]つらく長い森をくぐり抜け [02:47.99]帰れるように [02:51.08] [02:53.36]例えば 赤く萌える夏の風や [02:59.92]秋に見上げた白い月のこと [03:06.33]振り向いた背中を 優しく [03:13.25]ほら 包み込んであげられたら [03:19.19]じゃれ合いのような些細な諍いも [03:25.49]いつも言えずじまいの「ごめんね」も [03:31.90]綴るよ その笑顔も ふっと [03:38.59]こぼれるような かすかな光を [03:47.89] [03:49.24]醒めない夢ならどれだけいいだろう [03:55.97]やがて離れるその日は来るから [04:01.96]痛くて 怖くて 確かめ合うように抱きしめる [04:14.59] [04:16.61]例えば 冬の朝も 春の午後も [04:23.13]夏の夕暮れも 秋の夜も [04:29.50]残された時間を 僕らも [04:36.52]ただ 慈しみ 生きられたなら [04:42.47]かけがえのない日々の温もりを [04:48.66]とても伝え切れぬ「ありがとう」を [04:55.12]綴るよ その未来に そっと [05:01.80]寄り添うような 最後の手紙を [05:11.45]