「クオリア」 冷たい風が頬を掠めた 枯葉を攫う刺す様な空気は 嫌いじゃないのさ 温もりを確かめ合える 煩い声が歪つに響く 慥(たし)かな欠如 凡ては執着へ 厭な情動が液晶(ディスプレィ)塞いでゆくよ 嗚呼 複雑に捩れて絡まってしまう私を 何時も温かい其の手が解いてゆくわ そう 私は其の度に 取り分け貴方の優しさ感じては 幸せを想うの 足を揃えて踏むれんが道 悠寛(ゆっくり)進む肌寒い喪失 求めているのは 明瞭(はっきり)と咎める仕草 嗚呼 小賢しい詭弁は この際見て見ぬふりして 明日も柔らかいその手にみたされるから そう 貴方はその度に 取り分け私の笑顔を眺めては 幸せを想うのさ 嗚呼 複雑に捩れて絡まってしまう私を 何時も温かい其の手が解いてゆくわ そう 私は其の度に 取り分け貴方の優しさ感じては 幸せを想うから 瞬間を掴まえて!