ねぇ、君の目に僕は映ってますか 僕は生まれた10日前 部屋の隅、膝抱える君をみかねて 誰もが僕を無視するけど 君だけは話してくれた 「ねぇ、どうして目隠し続けるの」 問いに答えるは包帯少女 「もし、この目に何も映らなかったら それが怖くて怖くてとれないの」 僕は名前がわからなくて 君は他人事じゃなくて 世界は君と僕のもと支配されていて だけど君が怯えるほどに なぜか僕はうれしかった その瞬間は君になれる気がした くすくす笑う君に夢中で 僕の意味に気づけなかった あぁ、奇妙なシンクロ理解できたよ 窓ガラス映すは眼光少女 夜の街並み 見るフリして立ち尽くす だってやさぐれ君と僕と同じ顔 僕は浅酌低唱で 君は輾転反側で 世界は奪ってしまえば僕のものになる 「包帯をはずしてみようかな あなたの顔が見たいんだ」 消極的な君が決意した 僕は、 君を殺して僕も死のうか 君を殺して僕が生きようか 答えはひとつしか選べない事も知ってる 君を消すため生まれてきた 僕に存在意義があるなら さよなら 今までとても楽しかったよ 僕は包帯に手をかけて 君は静かに目を開いた 世界が一瞬だけ繋がるのを感じた 「あなたの名前が知りたいな」 消える間際答えた「Grazie」 世界は君に任せたよ 後で彼女の名前を知った 日本語で 「ありがとう」 作曲 : くるりんご 作词 : くるりんご