[00:00.03]ひとり膝を抱えて光を遮った [00:03.77]401号室(よんまるいちごうしつ) [00:06.18]映るか否か不安で [00:08.25]ぐるぐる包帯本日も持ち越し [00:11.66]悲観楽観 [00:13.08]光る世界がピタリと活動を停止した [00:17.34]僕しかいないはずの病室で [00:19.95]聞き覚えのある声がした [00:22.99]作詞作曲:くるりんご [00:34.62]同じ声で問いただす君は誰? [00:37.18]ここは401号室(よんまるいちごうしつ) [00:39.94]突如として現れた閉鎖空間には [00:43.15]不法侵入者 [00:45.54]ちょうど生き別れの双子説が [00:48.49]脳裏をよぎったシンパシー [00:51.25]僕は しれっと [00:53.58]何故か追い払う気になれなくて [00:56.64]古く廃れた絵本に刻まれた [01:00.08]美しいその名はGrazie [01:02.44]年月を経て今気づく [01:04.99]君はたしかに人間じゃなかったと [01:08.30]ずっとひとりで作り上げた [01:10.70]夢の国で暮らしていたんだけど [01:13.95]境界線の向こうで手招きされればね [01:18.12]きっと間違って進む僕の身を案じて [01:22.97]神様が寄越した君は天使 [01:27.24]共に降り立ち [01:29.05]虚勢を張る 3月の空に [01:32.18]消えゆく僕の涙止める [01:35.74]君に会いたくなった僕の亡霊が [01:39.78]夜の街を闊歩して会いに行くから [01:44.13]廃墟と化したホスピタルの傍通る度に [01:48.37]字を塗り濃くなるその名前 [01:53.08] [02:04.41]幼い僕の右手が無意識に書いた殴り書きのGrazie [02:09.74]鏡の中の自分と目が合い [02:13.57]呼吸ですらまともに回らず [02:15.70]ずっとこっから落っこちて天使になろう [02:18.95]なんて思ってたけど [02:21.31]君に会うには [02:22.89]真っ当に生きなきゃいかんでしょ [02:26.00]きっと泣き出してしゃがみこんだ僕を見かねて [02:30.31]神様が寄越した君は天使 [02:34.65]共に降り立ち [02:36.37]臆病風に吹かれた [02:38.72]僕の作り出した天使の羽ちぎる [02:42.96]君に会いたくなった僕の亡霊は [02:47.34]靴を響かせ歩を進めるのかな [02:51.59]顔が見たいと口に出したあの時に [02:55.77]あなたが黙り込んだのは何故? [02:59.94]きっと間違って進む僕の身を案じて [03:04.20]神様が寄越した君は天使 [03:08.45]共に降り立ち [03:10.03]虚勢を張る 3月の空に [03:13.34]消えゆく僕の涙止めた [03:17.03]君に会いたくなった僕の亡霊は [03:21.21]無事に君へと辿り着きましたか [03:25.41]今もどこかで幸せに暮らしてるはずの [03:29.58]君の最後の言葉が [03:33.77]「ありがとう」が [03:35.47]焼き付いて離れない [03:41.10]終わり