唇吸うてはみぬか 啖うたのは月夜茸 妾と遊んでみぬか 夜は永し 逃れ逃れても  涯てはどこじゃろうか 追われ追われても  竹の林の中 黒髪に巻かれてみぬか 殺めたは君がため それそれ手の鳴るほうへ 夜の闇へ ああ我がこころは ただひとえに君のもとへ 翔けて行けるなら 秋風に吹かれよう 焦がれ焦がれても 涯てはあるじゃろうか 痴れに痴れようと 竹の林のなか そろそろ痺れてこぬか 啖うたのは月夜茸 もろうで絡めてみぬか 夜の闇へ ああ憎らしや わが身は八千代の先にも 連れて行けるなら あの夕闇にまぎれて 唇吸うてはみぬか 啖うたのは月夜茸 妾と遊んでみぬか 夜は闇へ ああ我がこころは ただひとえに君のもとへ 翔けて行けるなら 秋風に吹かれよう ああ憎らしや わが身は八千代の先にも 連れて行けるなら あの夕闇にまぎれ ...