其れ其れ 舞いやれや 寄れ寄れ かずあそび 誰々千切る この夕花 襖に映るは 誰の影? 宵々散り行く 爛漫の 春の宴 ・・・嗚呼、ただただ 種を蒔く ひとつ、ふたつ。 この身に宿り 流れゆく魂の数。 みっつ、よっつ。 指折り数え 刻むのは傷の痕。 いつつ、むっつ。 ななつに、やっつ。 ・・・嘆きの声・・・ ここのつに とおと数え。 ・・・されど、両手に余る。 からまり転がる 人形は からくりじかけで 誰を待つ? カラカラ今宵も うごきます ・・・されどすこし 違う明日も願います 「求め求められしは人の術」 傷つけて 傷つけられて。 またそれを舐めあって。 ・・・ここで何を? ・・・ここで何を求めます? ひとつ、ふたつ。 この身をささげ すぎさりし人の数 みっつ、よっつ 指折り数え、 生き足掻く 空蝉よ いつつ、むっつ。 ななつに、やっつ。 ・・・赦しを請い・・・ 夜半の寝に響くのは ただ「かずあそび」