白い月の夜には 窓間(まどま)開けたままで 遠く雨音(あめおと)響く部屋 僕だけの世界 無力な呼吸(こきゅう)横たわる体(からだ)を動(うご)かす事も 躊躇(ためら)う僕を笑ってよ 何もないよ今は もう少し眠らせて 夢を見ていたい 降り止まぬ雨の音で 君に伝えたい言葉も 掻(か)き消(け)されてしまう全てが消えるよ この雨が雪になって この街を染め上げたなら また歩き出せる気がしたよ ただまだ見ぬ春を想うよ 白い夜の月には 思い出が零(こぼ)れて 足下散らばる面影(おもかげ)拾(ひろ)い集めては この声も体も 君を愛す事で保(たも)たれていたのだと知る 今は 遅すぎて 降りとまぬ雨の音で 君に伝えたい言葉も 掻(か)き消(け)されてしまう全てが消えるよ この雨が雪になって この街を染め上げたなら また 歩き出せる気がしたよ だから 今夜 君に会いたくて 震える体を走らせた 伝えたい言葉が雪と舞い散るよ 今夜 君に会いに行くよ 例え戻れないとしても 今夜 君に会いに行くよ 君はこの世界の全て