緑萌える長い坂道 右手のばして 撮ったふたりの夏 フォトスタンドに 閉じ込めたあの空 キミの身体にふれた時 知った本当の気持ち 呼びかけても答えのない 瞳は誰かを見つめていた 街のざわめきさえ いまはとおく感じて 言葉にできず そのかたくなに 閉ざした唇 せつない あの緑萌えるみちで ひとりきり 立ちつくしている まぶしい空の色を 夏のかおりを キミに伝えたくて 強く抱きしめた 髪に西日がゆれていた キミが望むなら どこでも行けばいい いつだって いまだって 縛りつけはしないさ ただキミは知るだろう その恋路の果てで キズついた翼を いやせる情景に あの緑萌えるみちで もう一度 巡り会えたなら きっと笑顔で話そう また歩こう今日を背にして Ah すべて忘れてしまおう かがやいてたあの季節を 写真はここに捨てて行こう もっと素敵な はじまりのために またふたりで 右手のばして