触りたい 抱き寄せたい 拒んでばかりのこの手で 途切れた言葉の向こうに 歌があるのは知ってるから 走りたい 駆け出したい 躓いてばかりのこの足で 閉ざされたドアの向こうから 君の声が聞こえたけれど 僕の言葉は何も 撃ち抜かなくて ただ空砲が鳴り響くだけ 君と繋がりたくて 叫び続けて 呼吸することさえ忘れて はりぼての翼は 空を飛べないみたいだ はりぼてのナイフは 壁を切り裂けないみたいだ 掴みたい 連れ去りたい 壊してばかりのこの手で 君のドアを開く鍵を 僕は持ってはいなかったよ 届けたい 気付かせたい 迷ってばかりのこの歌で ドアを叩くこの両手が 痛くて 痛くて 仕方ないよ 僕のメロディーは君を 撃ち抜かないのかな 君の心臓に刺さらないのかな 擦れ切った歌声 零れ落ちた言葉 誰にも届きはしないのかな あと一度だけでいい 僕に引き金 引くだけの勇気をくれないか? 見せかけだけのこの銃 偽物の自由 君のその手で 抱きしめて欲しい 空砲 空砲 空砲 空砲