入江の波は ライトに輝く 外国船の長い旅に出て行った 私の何を積めるのかしら 一つの椅子に 一緒に坐れば 二人の瞳(め)には やがて愛がこぼれたね あの時名前も知らず 女の娘(に)の願いは 一人の恋人(ひと)から 好きと言われたいの 嵐のように 大きく育ち こわれたシャポン玉 小さく飛べば 愛も空に届いたね 一人で生きる青春 生命が愛に溶けて 生まれた色だけ 私の口唇に 少し塗りたい 女の娘(に)の願いは 時計の針さえ そっと重ねてゆく ひとりの恋人(ひと)に