駅に向かう学生達と 何度もすれ違いながら あなたと歩いた目白の街は 今もあの日のたたずまい 指を絡めいつもと違う あなたの優しさに気づき もうすぐ二人の別れがくると 胸がふるえて 悲しかった 電車と車が並んで走る それを見下ろす橋の上 千登勢橋から 落した白いハンカチが ひらひら風に舞って 飛んでいったのは あなたが そっと サヨナラを つぶやいたときでしたね 胸の想い言い出せなくて 遠くでカテトラルの鐘 思わずこぼした涙をふいて 無理に笑った 風の中で 心のすべて燃やした恋を いつも見ていた橋の名は 千登勢橋です あなたの淡い想い出に こうして会いにきては 一人たたずんで あなたのくれた青春を 抱きしめて目を閉じます 千登勢橋から 落した白いハンカチが ひらひら風に舞って 飛んでいったのは あなたが そっと サヨナラを つぶやいたときでしたね