作曲 : さだまさし 作词 : さだまさし フレディ あなたと出会ったのは漢口 揚子江沿いのバンドで あなたは人力車夫を止めた フレディ二人で初めて行ったレストラン 三教街を抜けて フランス租界へとランデブー あの頃 私が一番好きだった 三教街のケーキ屋を覚えてる ヘイゼルウッドのおじいさんの なんて深くて蒼い目 いつでもパイプをくゆらせて アームチェアーで新聞をひろげてた フレディ あなたも年老いたらきっと あんなすてきなおじいさんになると思ってたの 本当に思ってたの フレディ それから レンガ焼きのパン屋の ボンコのおばあさんの 掃除好きなこと フレディ 夕暮れの鐘に十字切って ポプラの枯葉に埋もれたあの人は一枚の絵だった 本当は あなたと私のためにも 教会の鐘の声は響くはずだった けれどもそんな夢のすべても あなたさえも奪ったのは 燃えあがる紅い炎の中を飛び交う戦闘機 フレディ 私はずっとあなたの側で あなたはすてきなおじんさんに なっていたはずだった フレディ あなたと出逢ったのは漢口