水の中は冷たかろう 空行く鳥が聞く 池の底では寂しかろう 水辺の草は言う 赤いドレスに結んだ 白いリボンが 魚の口で解かられて 水面に浮かんだ 一人旅ではつまらなかろう 汽車が煙をはく 当て所も無ければ切なかろう 田んぼで蛙が鳴く あるの日差しで膨らんだ 宿屋の壁には 駅へと向かうバス停の影が伸びていた 見知らぬ顔がてじゃくする 風が街を吹き抜ける まだ今日も笑いながら 夕陽が沈んで行く あの山の上に浮かんだ白い雲の中に 北と帰る鳥の群れが隠れて消えていった 水の中は冷たかろう 空行く鳥が聞く 池の底では寂しかろう 水辺の草は言う 赤いドレスに結んだ 白いリボンが 魚の口で解かられて 水面に浮かんだ