「オカルティクスの魔女」 作曲∶志倉千代丸 この世界に散らばる  オーブ 視覚に届かぬ者 実体の無い 観測者 全知を満たす 繰り返すペンデュラム  僅か少しの不純動機 生命の樹の果実は 土に落ちた 魔法のように 不自然で  狂気じみたこの儀式が 陣を描く筆先で 叶えるのなら  世界ごと否定する イルミナート “それ”はまるで全てを  見透かす様に 不埒な力で 嘲笑い 至福に満たされ行く イルミナート 錯乱する描写で  “誇示”するほど 全知の力は 覆り剥がれ堕ちゆく 「仕組まれた奇跡」へと──── 閉ざされた神秘主義  そこに生まれた通過儀礼 憧れの魔女 合理的 幻術のタブー 蒼ざめた馬達が駆ける 偽典を許し給え 流麗な風 上位なる 蝶々の舞う 魔法のように 目も眩む  悪夢に似た非日常が 杖の先の一振りで 操るのなら  未来ごと否定する イルミナート “それ”をかつて神秘と  崇めた頃 大いなる愛で包み込み 福音をもたらした イルミナート 目に見えない“奇跡”が  不都合なら いくつかの鍵が 僕達を導いてゆく 「万物の理論」へと──── イルミナート “それ”はまるで全てを  見透かす様に 不埒な力で 嘲笑い  至福に満たされ行く イルミナート 錯乱する描写で  “誇示”するほど 全知の力は 覆り剥がれ堕ちゆく 「仕組まれた奇跡」へと──── 「ゼロになる奇跡」へと──── 【 おわり 】