帳(とばり)は降りて何かに似た空の焦燥 君の姿追い掛けて 交差点立ち竦んだ 落ちてくる煙が景色を裂いた 街灯が煌(きら)めいて 見失った背を 小さく照らした 煖(あたた)まったばかりだろう 焦がれた時間を嘆くわけではない 引き際を知っているつもりも無い 營みを止め 街は燻(くす)んでいる 消炭のように知り得ない表情(カオ)を隠して 遠く東の空 灯る明星の炎 煇(かがや)きに目を覆いかけて 爆(は)ぜた雲の切れ間は泣いてた 大地を巻き込んで夜が燃えていく 時は熟して 熔けていくその瞬間 声が響いた 「誰(た)が為に始まるんだろう」 焼け墜ちていく指先を掠めた 燿(ひかり)が街を包んでいるなら 灰になったって飛び込んで行けんだ 終わりでもきっと然様ならじゃない 焦がれた想いに埋もれていく前に 「君の所へ迎えに行くんだ」って熱を帯びる 今胸が燃えている あの空のような消えない炎を宿して