作词 : 魂音泉 作曲 : ZUN 綺羅星(きらぼし)一つ流れた まばたきする間に見失った 視界の隅に捉えた 星は物忧げに煌々(こうこう)と 夢路の先は深い霧 探す道しるべ見当たらない この声もしも誰かに滔々(とうとう)と淀みなく届くなら 届くなら まだ夢見し臥所(ふしど)の主(あるじ) 永久の夜は尚坦々(たんたん)と 暇に飽き飽き袄を開き ああ 草臥(くたび)れたとまた閉じる 一つの言葉にこめた思いなど 説明無しには伝わらないけど それでも中空に心を漂(ただよ)わす 私を誰か救(すく)って 傷付いたままの姿で 紫色(むらさきいろ)の痣(あざ)を数えるのが 惨めても憧れでもあり 私は手を差し伸べるだろう 綺羅星一つ流れた まばたきする間に見失った 頭上(ずじょう)に凛(りん)と伫(たたず)む 月(つき)は物怖(ものお)じせず晧々(こうこう)と 射千玉(ぬばたま)の黒髪(くろかみ)映(は)える 衣(ころも)缠(まと)い 手鞠(てまり)弾(はず)ませて 弄(もてあそ)んだ時間の分だけ 失ったものを数えて笑う 未だ夢見じ不死の和主 永久(とこしえ)の夜は尚粛々(しゅくしゅく)と 暇に飽き飽き袄を開き さあ一人戦(ひといくさ)とまた滾(たぎ)る 一対(いっつい)の翼に乗せた願いなど 叶わないのは知っているけど それでも 虚空に身を踊らせる 私を誰か救って 覚束無い危うい足取り遠ざかっていく 後ろ姿が 哀れでも 爱おしくもあり 私はただ見送るだろう 綺羅星一つ流れた まばたきする間に見失った 地上に普(あまね)くそそむ 光は余情までも払う 暁(あかつき)は决して訪れず せせらぎはいつからか聞こえない 死にとし死ねるものでは 缀れぬ抄せぬ夢物語 まだ夢見し卧所の主 永久の夜は尚坦々(たんたん)と 暇に飽き飽き袄を開き ああ 草臥れたとまた閉じる 未だ夢見じ不死の和主 永久の夜は尚粛々(しゅくしゅく)と 暇に飽き飽き袄を開き さあ一戦(ひといくさ)とまた滚る