声が聴こえている… 空は手招いているけれど結ばれない いつも想っているのに 咲き乱れた水中花 今宵は夢うつつ まるで霧のようさ虚無と揺れている 欠落した酸素の中こんなに愛しいのに 陶器のような瞳から涙は流れる事無く 狂いそうな水中花 今宵も夢うつつまるで罪のようさ 静寂と揺れている 切望する空の彼方こんなに愛しいから 耳元で囁いていた 「終わりの無い闇を切り裂いて…」 熱を持たない漆黒の海底 声が聴こえている 空は手招いている 咲き乱れた水中花 今宵は夢うつつまるで霧のようさ 虚無と揺れている 欠落した酸素の中こんなに愛しいのに 「ノアよ箱船に乗せて…」 「夢を終わらせて…」 「罪を終わらせて…」 咲き乱れた水中花 今宵も夢うつつ空を夢見ている