土曜日のブランチの後、僕らは散歩に出かけた いつもと違う道を通り、いつもと違う歩き方で 曲がり角に来るたび コインを投げる 表が出たら右へ曲がり 裏なら左へ 陽だまりの猫 錆びたタバコ屋の看板 庭先で花に水をやる老夫婦 懐かしい日本映画のような世界へ 僕らは静かにタイムスリップ たとえば君がかなりスパイスの効いたカレーなら 僕は少しかためのライスになろう 2人はひとつになるために生まれてきた お互いがお互いを必要としている 「ありがとう」とてもささやかだけど 大切な言葉が今、空から降りてくる 買ったばかりの車に乗らず 騒がしい电車にも乗らず ステキな音楽も聴かず 読書もしない 僕らはただ風の中を歩いてゆく そしていつもよりたくさんの他愛無い話をする ポケットの奥に食べ忘れていたガムが1枚 君と僕とで ちょうと半分ずつ あっという間に無くなるぺパミントの味 だけど何だか幸せな気分 たとえば君がほんのり甘くて魅力的なメイプルシロップなら 僕はこんがり陽に灼けたパンケーキになろう 理屈を超えた完全無欠のパートナー どちらか一方では本当の喜びに出会えない 「ありがとう」それは人間が考え出した とても素晴らしい言葉のひとつ 君の左手はどんな魔法よりもミステリアス 君のおしゃべりは夜空に輝くアクエリアス 影踏みをしながら そろそろ家に帰ろう 君を知れば知るほど愛しさは募るばかり たとえば君がかなりスパイスの効いたカレーなら 僕は少しかためのライスになろう 2人はひとつになるために生まれてきた お互いがお互いを必要としている たとえば君がほんのり甘くて魅力的なメイプルシロップなら 僕はこんがり陽に灼けたパンケーキになろう そうだ 心の引き出しにしまっておいたまま ずっと君に渡し忘れていたものがある 「ありがとう」とてもささやかだけど 大切な言葉が今、その言葉を君に