噂話 「久しぶり~元気だった?」 今日は大学の同じサークルだった仲間との飲み会。久しぶりに会う仲間の顔を見ると、まるで学生の頃に帰ったような気がしてくる。半年前は同じ校内にいて、毎日遊んでいたのを不思議に思う。 「最近遊んでるのかって?フン、別に君たちには関係ないだろう~僕が日変わりで女の子と遊んでるとでも思ってた?でも、向こうから寄ってくるんだから、仕方ないだろう~」 「何?大学時代仲のよかった女の子?あは~彼女ね?別に~皆が期待してるようなことはなにもないけど。好きな人がいるらしいよ。いまはその人と付き合ってるんじゃない。僕は別に関係ないや~だって、僕のことを好きって言ってくれる女の子はたくさんいるからね。」 皆が一斉に笑う。お前は全然変わってないと。 「彼女は大学の時、教授に恋してたっけ?フフ~で?僕になんの関係があるの?」 『現世には人言繁し来む生にも逢はむ我が背子今ならずとも』 人は噂好きな生き物だから、二人一緒に生まれ変わろう。噂話のない場所に二人で行こう。 「えへ?ここに彼女が来る?サークル違うのに、なんで?」 偶然かもしれないが、久しぶりに彼女と会える。でも…あわせる顔がない。僕は手に持っていたビールジョッキの中身を、一気に飲み干した。