旅の果てに見える景色はもう 君のいない曇り空 海を背にひとり振り返ると そこにはセピア色の日々 さあ ともに歩き出そう 憂いさえ ああ 洗い流してくれる あの場所へゆこう この体 この心 捨て去ろう 罪償い 闇夜風に 君を映して 愛しさだけを 掬い取る 眼を閉じれば 空は眩しく 戸惑いに 笑う 記憶すら僕を責め立てて 傷は増える 僕のいる世界に 誰も振り向かない ゆらり水面 言葉捧げて 優しさだけを 浮かべても 手を伸ばせば ほどけて消える 苛立ちに 眠る この体 この心 捨て去ろう 罪償い 旅の果てに 廻る景色は 寂しさだけを 表して 日に照らせば 花は儚く おぼろげに にじむ 香りは 僕を切り裂く 虚しさだけに 抱かれても 身を焦がせば あの日と同じ ぬくもりは 憂い