[00:00.000] 作词 : 宝野アリカ [00:01.000] 作曲 : 片倉三起也 [00:34.17]水銀を混ぜた薄紅の美酒を [00:44.08]そうと知りながら飲み乾しては [00:49.13]溶かしこむ 戀よ [00:54.12]この身が纏えぬ白繻子の衣を [01:04.15]微醺の躰を巡り終えた [01:09.22]血糊で染めれば [01:14.25]甘き死を粧って [01:19.32]あなたが抱く [01:20.33]私こそが罌粟の華 [01:27.20]足も腕ももぎ取られた [01:30.96]囚われの女のように [01:34.71]想いだけが留まっている [01:38.44]胸を裂けばこの鼓動を [01:42.30]捧げて饗せますか [01:53.69]擦り切れた絹の阿片寝台に [02:03.47]臥せれば百年も昔の [02:07.85]黄昏が広がる [02:13.86]永い刻をただ出逢う為だけに [02:23.91]生きたと申し上げましょう [02:28.26]あなた終わりなどないと [02:34.02]永遠の忘却は [02:38.95]恐れより痛みより [02:40.40]耐え難いもの [02:46.71]頸も骨も切り刻まれ [02:50.44]人形の一塊となる [02:54.14]わが心は烟と散り [02:57.99]物を言わぬ脣から [03:01.93]吐き出される紫 [03:22.50]吸えよ深くこの私を [03:26.18]さあ咽に皮膚に肉に [03:29.92]爛れながら気づくがいい [03:33.74]限りないほどの恍惚 [03:37.79]真の愛の化身を [03:41.53]私を視る眼を剔ろう [03:45.02]ああ愛しき罪人よ [03:48.87]闇の底で共にあらん [03:52.60]裂いた胸の心臓を [03:57.04]重ねて饗し合おう