優しいほどの悲劇と 哀しいほどの喜劇 あの日 裏切りを知った あれからね 孤独を 望むふりをしては強がり 「見つけられなくていいから」 私は笑顔で君に言った 触れる温もり 知ってるから 体中 君が染み込んでゆくのが まだ怖かった 日が落ちても かくれんぼはまだ続けた 君はね 愛想をつかせもせず 幼い頃感じた 温もりにね とても似ていた 銀色にきらめく粉雪にね 冷たい風の奥に思い出し溢れる 痛いくらい鮮やかな感情を 閉じ込めるように隠した 「見つけられなくていいから」 そんな私を叱って言った 作り笑いは泣き顔より 人を悲しませるものだと 「見つけてほしかったよずっと」 子供のように泣きついて 弱さと並び ふたつの手がつながったとき 強くなれることを思い出せたよ