雨が木々(きぎ)を愛(め)でている 風が空を駆(か)けてゆく “ほら、ここへ来て” [01:54.42 私の名(な)を呼んでいる 目には見 えぬもの たちの声 満ち溢れ 波(なみ)のように返す 言葉は木霊(こだま)に変わる 忘れられた伽噺(おとぎばなし)を 伝(つた)えてくれる あなたのその手で私を抱擁(いだい)て 夢現(ゆめうつつ)… 深(ふか)い森を 彷徨(さまよ)えば いつかそこへ辿り着く さあ導(みちび)いて [05:32.02 ずっと胸に秘(ひそ)めた想いを 土(つち)へと還(かえ)す かつて愛と言われたものを ひとり弔(とむら)う 私のこの手があなたに触れた 指先に 夢の跡(あと)… 森の中を生きた呪文(ことば)は木霊(こだま)に宿(やと)る 信じられたあの伝説(いいつたえ)叶(かな)えてくれる ずっと胸を刺した痛みを光に変える かつて詩(うた)と言われたものをひとり呟(つぶや)く 誰かの願いが私に届いた 耳元に… 夢の跡(あと)… “ここにいて” 夢現(ゆめうつつ)…