暗く静かなこの空間の中で あなたと私二人きり 密か漏れるあの光さえいらない その手で瞼を塞いで 何処かに置いてきたあの髪飾り 出会った時に頂いた 動くことができない今となっては それも手にすることはでき 哀れんだりしないで 何度夕日を迎えても どこにも行けやしない いつか迎えにくるんでしょう? 目隠し鬼さん手の鳴るほうへ 私の世界を奪ってほしいの 目隠し鬼さんこちらへおいで あなたの世界で覆い隠して その手の中でだけ咲き誇るから ひどく冷たいのこの土の中で 待ち続けた日々はいつか… 一枚…二枚…落ちる 花弁枯れくて その目で私を見つめて 今、月が見え隠れ なんど夜空を見上げても あなたは現れない 散った花弁止められない 目隠し鬼さん手の鳴るほうへ 真っ赤な袖に触ってほしいの 目隠し鬼さんこちらへおいで 緋色に染まる世界の果てで この棘刺さるまで 待っているから 胸に咲いた薔薇 私の心 遠く旅立ったあなたのところへ ずっとずっと慕っています 例え命失ったとしても … 目隠し鬼さん手の鳴るほうへ 私の世界を奪ってほしいの 目隠し鬼さんこちらへおいで あなたの世界で覆い隠して その手の中でだけ咲き誇るから undefined