作曲 : さだまさし 作词 : さだまさし それではもう一曲 私の大好きなお花を歌ってみたいです 私の故郷秋田では 八月の暑いさがりに 一芽に花を咲かせます あまりにも可憐なので うちに持って帰って 花瓶に差し上げると 間もなく萎れてしまいます きっとこの花は 大事にしっかりとんでおろして咲くのが 一番綺麗なんじゃないでしょうか 秋桜聞いてください うす紅の秋桜が秋の日の 何気ない陽溜りに揺れている 此頃涙もろくなった母が 庭先でひとつ咳をする 縁側でアルバムを開いては 私の幼い日の思い出を 何度も同じ話くりかえす ひとり言みたいに小さな声で こんな小春日和の 穏やかな日は あなたの優しさが しみてくる 明日嫁ぐ私に 苦労はしても 笑い話に時が変えるよ 心配いらないと笑った 明日への荷造りに手を借りて しばらくは楽し気にいたけれど 突然涙こぼし元気でと 何度も何度もくりかえす母 ありがとうの言葉を かみしめながら 生きてみます 私なりに こんな小春日和の 穏やかな日は もうすこしあなたの子供で いさせてください