十九から 二十歳から 思い出せない昔から あなた一人を 思いつづけて 梦にうつつに まぼろしに 乙女らしさが 失せてから 人のしあわせ 袖にして 胸を焦がして 生きました ああ 色は匂えど 散り行く花の 水に落ちても 音もせず 睑にも くちびるも 栉にからめた黒髪も たった一夜を 思い焦がれて 朝に夜ふけに 待ちました 思い一途が 邪魔になり そい寝するのも 切なくて いつか寒さを 知りました ああ 色は匂えど 散り行く花の 风に舞っても 追いもせず 色は匂えど 散り行く花の 水に落ちても 音もせず