世間からの目を拒む 疲れた一人の 人々の平凡を嘆いている 彼は孤高の絵描き 「俺の芸術を わかりやしないだろう」 彼は絵を描く 時代を待って こだわって つまずいて 戸惑って さまよって 高ぶって 患って描く でも 絵が売れない 絵が売れない 絵が売れない 絵が売れない 絵が売れない 絵が売れない 絵が売れない 絵が売れない でも、それでいい ああ、それでいい 「技術や理論は要らない この魂さえあらば 彼は絵を描く 時代に隠れて 妥協も おもねりも 模倣も 流行に 乗り気も 決してない ただ 媚びたなら 売れるのか? ねたましい そうじゃない 逃げなのか? 逃げじゃない 逃げるのか? 逃げてない もう、わからない ただ、もう戻れない こだわって つまずいて 戸惑って さまよって 高ぶって 患って描く でも 絵が売れない 絵が売れない 絵が売れない 絵が売れない 絵が売れない 絵が売れない 絵が売れない 絵が売れない でも、これがいい ああ、これがいい 個展を開く 客が 少ない彼の 良いところを探し褒める 彼らも売れない絵描き