名前さえ知らぬ花 ひとりきり 逝く秋 女郎花…藤袴… あなたへの心 遠い日の時の渚で つくうた砂の舟 少女のくちびるの淋しい草笛に 夢と遊ぶまま 壊れてゆく 帰りたい 帰れない たそがれて ひとり 花桔梗…葛の花… 秋風に数えて なだし子と尾花…萩… 置きまどう心 折るたびに指先を切る 祈りの草の舟 あなたの想い出と私だけが残り 幸せも過ぎ去れば幻 砂の舟 草の舟 涙に傾いて 帰りたい 帰れない 夢をみた岸へ