君とぼくが 肩をくんで くるくる落ちてゆくウー 夜空に 花火みたいに 君とぼくきれいに咲いたアー 暗闇の中に写しだされた 夏休みの幻燈会のように 巨大な夢の旅客船が 深い霧の中へ 音もたてずにぼくをのこして 消えていった ぼくはすでにあの時 ぼくの母と弟が あの船に乗っていたような 気がしていたのです 船が沈む 君とぼくをのせて しずかに沈んでゆくウー 夜空に 花火みたいに 君とぼくきれいに咲いたアー