マロニエの薫る 街角をひとり 古い扉開け シートにもたれる 鏡をのぞいて 瞳をそらして 「短かく切って」と 片言つぶやく あなたが そっとふれた黒髪 さよなら さよなら ケープの谷 流れてく… 鏡の中のエトランゼを みつめながら 深呼吸 心細さに 涙ぐんでも もう 戻れないの 魔法のかかった 銀色のハサミ 「キレイニナルヨ」と ささやき続ける 心に こぼれ落ちた涙で 静かに 静かに 胸のいたみ にじんでく… 鏡の中のエトランゼを みつめながら 深呼吸 もっと素敵に もっと優しく 輝きたいのよ 鏡の中のエトランゼを みつめながら 深呼吸 木洩れ陽抜けて 頬うつ風に 最初のステップ