彼方 日暮れ 花片 真赤に 神楽 現 しだる 雫と 青く 光る 箒星見つめ 立ち尽くす者 その黒い硝子 美しき鏡 永遠に泣き濡れ 五月雨 まだ… 来たるべき時のために ただそれだけのため あらかじめ用意された本 繰り返し反芻する 此方 日の出 蕾 真白に 舞楽 洞 しなる 霤 青く 光る 箒星見送る者 とうに無く その黒い硝子 美しき鏡 映るのは誰 彼は誰時 来たるべき時のために ただそれだけのため あらかじめ用意された本 繰り返し反芻する 覚えているのか 今何処にいるのか いつの日か来たるその日のため 繰り返し反芻するだけ その黒い硝子 美しき鏡 永遠に染めゆく 逢魔時 降りし切る雨の中で 託された言葉と縫い絡められた記憶の底 生まれいづる時を待ち続けるためには ただひたすら信じ あらかじめ用意された本 繰り返し反芻する